葬儀とお葬式【親の生活】

高齢者のかしこいライフプラン

格安の○○葬で大丈夫?

テレビのCMやポスティングチラシなどで、格安の○○葬を見ることがありますが、そんなに安くて大丈夫かなと不安な方も多いと思います。

「葬儀」と「お葬式」の違いから、考えてみましょう。
「葬儀」は、家族が故人を弔う宗教的な儀式のことで通夜の後に行われます。
例えば、仏式の葬儀では、僧侶の読経・引導作法・戒名授与など焼香前の儀式が「葬儀」です。
告別式も通夜のあとに行われますが、告別式は社会的な別れの儀式のことです。
例えば、親族や一般会葬者の焼香や出棺前の献花は告別式となります。
最近では葬儀と告別式が一体化して行われることが多いです。
「お葬式」は、通夜・葬儀・告別式・火葬などの全体的な流れを指します。
では、格安の○○葬は葬儀?お葬式?どちらでしょうか。

高齢者 葬儀とお葬式

家族葬

家族葬というと、身近な家族のみで行うお葬式という考え方と、家族ぐらいの人数(10名~30名程度)で行うお葬式という考え方とあります。
葬儀会社によって、考え方が異なるため、決めるときには注意が必要です。

身近な家族のみで行うお葬式の場合でも、どうしても出席したいと友人が来てしまうことがあります。
また、人数で定めている場合には、人数が増えてしまうことがあります。
そのようなときにも、追加料金がないかをきちんと確認しておきましょう。
葬儀会社によっては、人数が増えたことで、一般葬の扱いにされてしまいます。

内容も「火葬・通夜・告別式」と記載されている場合があり、ここに宗教的な儀式としての「葬儀」が含まれているかを確認する必要があります。
宗教的な儀式としての「葬儀」が含まれていない場合には、別途料金がかかります。「葬儀」を追加できない場合もあります。
「お葬式」の内容をきちんと確認し、そこに「葬儀」が含まれているを確認するようにしましょう。

「家族」の意味が異なった場合、こんなはずではなかった!となってしまうので、納得いくまで、質問するようにしましょう。

高齢者 葬儀・お葬式

一日葬

一日葬は通夜をせず、火葬と告別式のみで行うお葬式です。
会場を借りる場合、1日で済むから安くできると思いがちですが、前日に運び入れて準備する場合もあるため、2日分の会場費がかかることがあります。

また、菩提寺がある場合は、一日葬は宗教的にNGとされる場合があるので、住職と相談してから決めると良いでしょう。

直葬
病院や自宅から、直接火葬場に運ばれて、火葬のみを行うお葬式です。火葬式と呼ばれることがあります。
新型コロナウィルスで亡くなった方や事情を抱えた方がこの方法をとることがあります。
通夜や告別式を行わないため、お別れをする機会がありません。

自由葬
自由だから何をしてもいいということではありません。
自由葬は、神式・仏式・キリスト教式などのように宗教的な要素ないお葬式をいいます。
宗教的な要素があるお葬式は宗教葬と呼ばれることがあります。
生演奏での送る音楽葬などは、自由葬に含まれます。

自然葬

樹木葬・海洋葬・宇宙葬などは、○○葬ではありますが、お葬式というよりは埋葬の方法と考えた方がいいです。
お葬式を行ったあとに、お墓ではなく、山や海などの自然に埋葬・粉骨を行うことです。

一般葬

一般的なお葬式を一般葬と言います。
一般的なお葬式だから安心というわけではありません。
家族だけとか何人以下というルールはなくなりますが、内容に関しては葬儀会社によって大きく異なりますので、きちんと確認することが大切です。

安置する日数で、ドライアイスの料金や安置料金が変わります。
寝台車・霊柩車を使用する場合には、移動距離によって追加料金が発生します。
50㎞を超えたら10㎞あたりプラスいくらというように決められていることがあります。
また、高速道路の使用料や深夜料金が加算されることもあります。
マイクロバスをレンタルする必要があることもあります。

お料理や返礼の品、控室の利用の有無でも金額は変わってきます。
お花の変更や祭壇の変更でも追加料金がかかることがあります。

火葬料金は別途でかかることが多いですが、実は地域で異なっています。
地域によって、無料のところから8万円かかるところまで、かなり幅があります。

高齢者 葬儀とお葬式

家族葬でのデメリット

一般葬に比べて、家族葬は料金を抑えることができますが、香典が一般葬に比べてかなり少なくなってしまいますので、お葬式の費用をほぼ自分たちが負担すると覚悟した方がいいです。

また、友人や近所の方などは、お食事は一口二口で終える方が多いですが、家族の場合は、しっかりとお食事されます。ですから、お料理の料金がとても高くなることがあります。

お葬式は事前に準備できるものでもなく、いつ起こるかも予想ができません。
時間的にも余裕がなく、比較検討することも難しいです。
ですから、きちんとした知識で、後悔のないお葬式を行うことができるようにしておきましょう。

格安だからといって家族葬にするのではなく、細かい予算やかかる費用を計算して決めるようにしましょう。


プロフィール

氏 名  渡辺 美智代
1966年 神奈川県横須賀市生まれ横須賀育ち
ファイナンシャルプランナー オフィスまみぃ代表
横須賀市とその周辺の地域を中心に個別相談・相談会・セミナー講師をしている。終活カウンセラーを取得してからは、葬儀会社と連携し、葬儀後の各種手続きのサポートも行う。
実績
横須賀市の弁護士・税理士・行政書士・社会保険労務士と「横須賀知恵袋」という団体を作り、月1回の無料相談会を開催
その他の事業
「起業ママ支援ユメノタネプロジェクト」
「ファイナンシャルプランナー資格活用塾FP+」
「介護・相続サポート窓口」 他


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