⑦ 黒豆を食べて健康維持【親の心と体】

連載コラム

皆様 謹んで新年のお喜びを申し上げます。

お正月はおせち料理を召し上がられた事と存じます。
おせち料理には祝い肴三種、黒豆、数の子、田作り。関西は田作りの代わりに叩きごぼうを指します。
これら三種は必ず入れて、他にお祝い物やお祈りの意を込めた料理を準備します。
長寿、子宝、子孫繁栄、お金に困らないようなど、様々な願いが込められた料理です。
料理屋では50種類前後の品数を仕込んでお客様にご提供する、年末は一年で一番仕込みが多い時期と言えるでしょう。

おせち料理

黒豆は健康食材、その栄養素と効果効能は

黒豆といえば有名なのが丹波の黒豆ですね。大粒で丸くてふっくら炊き上がる黒大豆です。
では、そんな黒豆の栄養素を見ていきましょう。

アントシアニン…眼精疲労の軽減、白内障や緑内障予防にも。
オリゴ糖…腸内環境を整えてくれるビフィズス菌を活性化してくれます。
カルシウム…骨粗しょう症予防。
たんぱく質…免疫力を高めてくれます。
カリウム…高血圧予防。
食物繊維…デトックス作用、血糖値上昇を抑え、血中コレステロール濃度を下げる効果も。
大豆イソフラボン…骨密度を下げない、
ポリフェノール…抗酸化作用が強くメタボ改善、血液をサラサラに。

などなど、結構な身体に良い成分が含まれていますね。くれぐれも食べすぎには注意してください。

黒豆

黒豆の煮豆

上手に炊くのが難しいんですが、料理屋の炊き方を少しご紹介しましょう。

①まずは乾燥した状態のものを目視で傷が多くないか確認し、傷が多ければ業者さんに交換してもらう事を数回繰り返して良い状態のものを購入します。

②少しずつ水を加えて3日ほどかけてシワが寄らんようゆっくりしっかり戻します。

③鉄分を足して黒く上がるよう湯がくんですが、この時もしっかり柔らかくなるまで火を通します。
茹で具合の確認の方法が、壁に投げつけて、ペタッとくっついて落ちてこなくなるまで茹でます。なので年末の料理屋のおくどさんの前の壁には黒豆を当てた跡が沢山付いています。もちろん綺麗に掃除しますがね。

④水にさらして再度選別します。
煮崩れしたものは一緒に炊けないので取り除きます。崩れたものは裏ごして茶巾絞りなんかに使います。

⑤最後にシロップで一粒一粒ふっくら艶々に、上手に炊けますようにと願いを込めながら炊いていきます。

綺麗にふっくら艶々に上がった時はやっぱり嬉しいもんで、また、お客様が新年最初に口にされるおせち料理、喜んでいただける顔を想像するとほっぺが自然と緩みます。

◎シロップを作るときのワンポイント
水と砂糖でベースを作るんですが、卵白や卵の殻を一緒に煮出します。砂糖のアクを卵白が取ってくれるので、火が通ると卵白が浮き上がってくるので、しっかりと卵白を取り除けばアクも一緒に取れるというわけです。昔の職人の知恵ですね。雑味のないすっきりとした味に仕上がります。

黒豆茶

そんな黒豆の栄養素を手軽に摂取できるものの一つに黒豆茶があります。我が家でも皆で飲んでいます。水で煮だして飲むんですが、ノンカフェインで夜に飲んでも大丈夫。冬なんかは身体を温めてくれます。アントシアニンは水に溶けやすく熱に強いとか。お茶にすると摂取しやすく、ティーバッグも市販されているので活用するのも良いですね。
1日3~5杯を目安に飲むのが良いそうです。

黒豆と言えばどうしても正月のイメージが強いですが、日常的に摂取すれば抵抗力を養い様々な病気の予防に効果が期待できそうです。

黒豆茶

こうやって一つ一つの食材を見ていくと、それぞれの栄養素によって人の身体は形成され健康を維持できる事がよくわかります。
何でも偏った食べ方をするのではなく、出来るだけ満遍なく食べるよう心掛ける事が一番大切なことだと思います。

栄養バランスの良い食事

高齢になると様々なことが億劫になり、簡単な食事で済ませる事も多くなってしまうことも多々あると思います。また、世間の情報にも疎くなりますが、インターネットの発達により情報を簡単に入手できる時代です。

是非、皆様がそういった良い情報を高齢になられた親御さんに教えてあげてフォローしてあげて欲しいと思います。ただ、間違った情報も沢山あるので、医師とも十分相談し、健やかな生活を送られることを願っております。

最後になりましたが、本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。


プロフィール

氏 名  青山 憲正
1965年 京都生まれ京都育ち
京都商業高校卒業後、京料理の世界へ。
宮川町や先斗町の料理屋、京都ホテル(現 京都ホテルオークラ)などで修業を積み、京都宝ヶ池プリンスホテル(現 ザ・プリンス京都宝ヶ池)の和食料理長に就任。京都 西陣 お料理あお山 店主、レストランサントリーメキシコ総料理長、宮川町水簾東京ミッドタウン店料理長、某社会長のパーソナルシェフなどを経て、現在、金谷ホテル観光株式会社調理部部長及び鬼怒川温泉ホテル料理長を兼務する。
実績
秋篠宮ご夫妻、小泉元総理をはじめ各界の方々から一般消費者の方々のお料理
商品開発
生産者と消費者をつなぐ第六次産業ビジネス、電子レンジ特化型商品、糖質制限食、高齢者要介護者向けお食事 他
掲載歴
専門料理 婦人画報 メイプル HANAKO(準グランプリ獲得)京都新聞 他
教育
和食ワールドチャレンジ優勝者排出 フードコーディネータースクール講師 他


「親子ネクト〜離れて暮らす親が、ふと心配になったら〜」は、離れて暮らす親を心配されているご家族向けに、親に関する様々なお役立ち情報を発信しているブログサイトです。
タイトルの「親子ネクト」は親とつながる(コネクト)をイメージしております。

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