シニア思春期ーハニートラップ【親の安全】

安全のコト

オンラインゲームにはまるシニア

シニア・ユーチューバーが注目を集めています。総務省の「通信利用動向調査」(令和2年8月末調査)によると、60代でのSNS利用は60%以上、動画投稿・共有サイトの利用が20%を超えています。テーマは「年金暮らしで節約料理」、「糖尿病対策のメニュー紹介」「腰痛予防のストレッチ」「DIY日記」「洋服リメイク」「盆栽」「フラワーアレンジメント」「登山」「温泉めぐり」「断捨離術」など多彩です。
また、シニアのオンラインゲームの利用も10%近くに伸びています。楽しみがあるのは結構なことですが、それに伴うトラブルも急増中。とりわけ、離れて住む親がひとり暮らしだと心配も尽きません。
「父親(72)がひとり暮らしで、コロナ禍で行きつけの雀荘が閉鎖され、麻雀ゲームにはまっているみたい。ろくに食事や睡眠もとらずにやっているようなので心配です」「ゲームの課金が心配で、実家に寄ったときに父のスマホをこっそり見たら、ゲーム仲間の女性から援助交際を求めるメッセージが入っていて、それとなく注意したら、『勝手に見たのか、干渉するな』と激高され、しばらく口もきいてくれませんでした。実際にどうなのか気が気じゃなくて……」というようなケースも。親子でもプライバシーがあるのでそれ以上は踏み込めない、こうした悩ましい問題があるのです。

シニア オンラインゲーム

アダルトゲームに夢中の老夫

実際、オンラインゲームで月5万円以上も課金し、年金生活の家計を圧迫しているケースもあります。
「夫(75)はこっそりVR(バーチャルリアリティ)ゴーグルを装着してアダルトゲームをやっています。映像が立体的で本物みたいに見えるようで、しょっちゅう自分部屋にこもって……、思い余ってやめるように言ったら、『外で浮気しているわけじゃないからいいだろう』と開き直りました」と、妻(70)が夫のふるまいにあきれている事例。
しかし、こうした度を越したふるまいは問題ですが、シニアの性欲をただ低俗だと決めつけるのは早計かもしれません。

シニア VR

シニアの性意識

シニアの性について、尾関皮膚泌尿器科の尾関全彦医師は次のように語っています。
「性生活に対する満足感に関して、妻が健在な老人でも、その47%は性的不満を持っているといい、その原因は妻が応じてくれないという答えが26%あった。男子老人全体では、性的不満グループは70%にも達している。なぜ相手が応じないのか女子の57%が性的欲求は全くないと答え、また異性との交際は面倒くさいと答えています。(中略)
独身老人は異性との交際を、男子老人が90%、女子は25%が望んでいます。しかし交際の見通しとなると、『だめだろう』が男子75%、女子82%となっています。その原因としては、男子では『トシだからあきらめる』が38%、『家族や世間体』が28%、女子では『家族や世間体』を42%が気にし、男子の『トシだから』を上回って女子の性に対しての社会的規制が強く感じられます」(平成24年の江東区医師会の区民公開講座より)
シニアでも性欲があるのは当たり前で、むしろ健康的、若さの秘訣と考えるべきでしょう。

色ボケは認知症防止になる!!

俗に色ボケはボケにくいと言われます。性欲が強いのは男性ホルモンである『テストステロン』の分泌が活発な証拠で、これは性機能だけでなく、脳細胞の活動を活性化させ、認知機能改善も期待できるのです。
平成11年に東京大学の秋下雅弘教授らが発表した研究によれば、〈平均年齢81歳の認知症の男性24人を2グループに分けてテストステロンを毎日摂取させたところ、6か月後にはテストステロンを飲んだグループは“非認知症”といえるレベルまで認知機能が改善した〉との結果が出ています。
シニアの性に対して偏見をなくし、認めることが大切です。

後妻業にはご用心

しかし、シニアの恋愛と性の問題は、家族とのあつれきや世間体など社会的な制約が大きいのも事実。最近はひとり暮らしの資産家の高齢男性が後妻業の女性に騙される事件が後を絶ちません。そうしたニュースを見ている家族が気をもむのも無理はないのです。
では、後妻業の手口とはどういうものなのか。後妻業のプロが使う手口を調べると、カモにする男性を掛け持ちし、通い婚の形をとり、まず男性の周囲の人に自分の存在を認めさせます。そして、男性には最期を看取るなどといった甘言を弄し、公証役場で公正証書遺言を作らせ、男性の遺産を狙うのです。
これはシングル男性のケースですが、シングル女性でも同様なケースが横行しています。ひとり暮らしの親の恋愛問題には、なかなか子が介入しづらい面がありますが、そこを狙った後妻業の手口なのです。

シニア恋愛の落とし穴



<親子ネクトーク〜ご両親にお伝えください〜>

ひとり暮らしの親とは密なコミュニケーションが大事です。急におしゃれに気を遣うようになったり、頻繁に外出し外食が多くなったり、そうした親の身辺の変化を見逃さないことです。

ただし、ひとり暮らしのシニアの男女交際自体は何ら恥ずべきことではありません。節度ある交際は子として温かく見守ってあげるべきです。親子間のプライバシーの問題もあり、細やかな気遣いが必要でしょう。以下の兆候に要注意!

親の身辺の変化を見逃すな
①急におしゃれに気を遣うようになった
②外出・外食が多くなった
高額なネット課金に注意


「親子ネクト〜離れて暮らす親が、ふと心配になったら〜」は、離れて暮らす親を心配されているご家族向けに、親に関する様々なお役立ち情報を発信しているブログサイトです。タイトルの「親子ネクト」は親とつながる(コネクト)をイメージしております。

facebook 離れて暮らす親子のための情報グループ by 親子ネクト

関連記事

おすすめ記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


コメントポリシーをお読みになった上で投稿してください。
TOP