①特殊詐欺の実態【親の安全】

連載コラム

犯人は今、インターネットで常に
あなたやその両親等から
金銭や個人情報の搾取を企んでいます!


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特殊詐欺の現状

特殊詐欺と言う言葉を貴方は、ご存じですか。
特殊詐欺とは、犯人が電話やハガキ・封書等で親族や公共機関の職員等を名乗り、巧みに被害者を信じ込ませて、現金やキャッシュカードをだまし取ったり、医療費の還付金が受け取れると言って、銀行に誘導してATM機を操作させ、犯人の口座に送金させる犯罪行為のことで、本年度の特殊詐欺被害件数は、1,467件で被害総額は、約29億3,000万円(2021年5月現在)です。
その手口は、オレオレ詐欺・預貯金詐欺・架空詐欺・還付金詐欺・融資担保金詐欺・金融商品詐欺・ギャンブル詐欺・交際あっせん詐欺・キャッシュカード詐欺・その他特殊詐欺の10類型に分類されているのです。

インターネットの危険性について

本日は、インターネットの危険性についてお話し致します。
皆様は、イソップ物語のアリさんとキリギリスさんの話は、ご存じだと思います。
アリさんは、冬のため暑い夏に一生懸命に働きますが、キリギリスさんは、遊びに夢中になり冬の備えを怠たるのです。


このお話しを現在に置き換えてみますと、冬になったキリギリスさんは、アリさんが冬のために一生懸命に働いて蓄えた預貯金を言葉巧みにだまし取ろうとしているのです。
特にインターネットは、便利なもので利用する高齢者の方々も増加していますが、そこに潜む危険性に注目してみたいと思います。

インターネット詐欺とは、身に覚えのない請求書が届き、期限以内に利用料金を振り込まないと法的措置をする内容が表示されるなどが一例で、こんなメールが届くと誰もが身に覚えがないのに「ドキドキして、どうしょうか」と悩みませんか?これが、犯人のねらい目で、疑心暗鬼にしておいて、言葉巧みに罠にはめて行くのです。
ここで、インターネット詐欺の架空請求詐欺とワンクリック詐欺及びフィッシング詐欺について説明しておきます。
架空請求詐欺とは、身に覚えのない請求メールが送られて来るケースです。
事例ですが、Aさんのパソコンや携帯電話機に有料アダルトサイト番組から、「代金及び法外な延滞料金を指定口座に支払うに要求があり、3~4日に支払わなければ法的措置が取られる」旨のメールがありました。Aさんは、ビックリするとともに不安と恥ずかしさで犯人が指定する電話番号に確認の電話をしてしまい、Aさんの情報をすべて犯人側が知る事になり、結果的に200万円を搾取されてしまったのです。
犯人側は、全く根拠のない架空の請求メールを無差別に送信しており、メールを見た人の不安や羞恥心を言葉巧みにあおるのです。

架空請求の対策として

①身に覚えのない請求には応じない。 
②確認の電話はしない。 
③専門家(警察・区民課・消費者センター等)に相談する 

犯人側に折り返しの電話をする事で、犯人側が貴方の電話番号を知ることになり、脅しや悪質な取り立て等に発展する恐れもあり精神的に追い込まれてしまう事態になります。
ワンクリック詐欺とは、ウェブサイトを閲覧しただけなのに契約をした事になり、犯人側から「利用料金が発生しました、貴方のIPアドレスから個人情報を特定しました。」と言った内容のメールが届くのです。
これも犯人側が不特定多数にメールを発信しており、「ビックリして」折り返しの電話を掛けると犯人側は、巧みに貴方の個人情報を聞き出して、その後にお金を搾取する手口なのです。
ワンクリック詐欺の防止対策として、通常ウェブサイトをワンクリックしただけでは契約は成立しない、IPアドレスからは個人を特定できない事や、プロバイダーは開示請求の要求に応じ無い事を知っておいて下さい。


インターネットで契約が成立するためには、いくつもの要件を満たす必要があり

➀購入時に画面が有料で料金がかかる旨の説明があります。 
②申し込んだ後に、有料契約を結ぶ確認画面と契約に同意しない場合はキャンセルできる様になっています。 
③契約が成立した時は、契約した旨のメールが送信されます。
これらを行い契約が成立するのです。

次に、フィッシング詐欺とは、実在する銀行、携帯電話会社、クレジット会社、ショッピングサイト等を装ってメールを発信し、偽サイトへ誘導して極めて重要な個人情報である(ID・パスワード・クレジットカード番号)等を盗む行為です。
フィッシング詐欺の防止対策として、通常、金融機関等はメールで個人情報を求めることはないことを知っておいて下さい。

もしも、個人情報を求めるメールがあった場合は、情報を入力する前に

①絶対にメールに記載されている電話番号に折り返さない。
②公に登録されている電話番号にかけて確認する。
 犯人側は、必ず折り返しの電話を待っているのです。

 

 貴方の両親・祖父母は本当に大丈夫でしょうか。

コロナウイルスで世界が変わり、益々インターネット上の経済が急拡大する現状の中で、時間や場所の制約を受けることなく、ショッピング、銀行、旅行や飲食店の予約等、私達の生活に便利さを与えてくれるツールとなっていますが、そこには多大なる危険性も潜んでいることを自覚して下さい。
「うちの両親は、ボケていないよ!」 「うちの親はお金がない」、「一緒に暮らしているから大丈夫」、「よく連絡を取っているよ」と耳にする事がありますが、本当に大丈夫ですか?被害に遭った親族の人達から、「大丈夫だと思っていたが、大丈夫ではなかった」と落胆の声をお聞きします。
特殊詐欺(インタネット詐欺)の手口は巧みで多種多様で、犯人側は常に私達や高齢者の両親等から金銭や個人情報の搾取を企んでおります。
事前に家族で対策を話し合うことで、被害に遭わない、被害に遭っても最小限にとどめることが可能です。


プロフィール

氏 名  小川 隆浩
1957年熊本県八代市生まれ
1975年 警視庁入庁
2017年 42年間勤務した警視庁を退職
現職時代は地域課、警務課、交通課、刑事課、組織犯罪対策課などにて数多くの功績をあげる。
退職後は荒川区役所生活安全課で防犯啓発指導員として、各種イベントにおいて防犯講話を実施して特殊詐欺等の抑止活動に従事。
現在は行政書士SR法務事務所にて行政書士として活動中。


「親子ネクト〜離れて暮らす親が、ふと心配になったら〜」は、離れて暮らす親を心配されているご家族向けに、親に関する様々なお役立ち情報を発信しているブログサイトです。
タイトルの「親子ネクト」は親とつながる(コネクト)をイメージしております。

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