眠れなくて心配になるとき【親と繋がる】

連載コラム

ヤクルト1000は今でも品薄状態

ネットニュースで話題になっている「ヤクルト1000」。ストレス緩和や睡眠の質向上、腸内環境改善に効果があるそうで、タレントのマツコ・デラックスさんがテレビ番組で「これのおかげで眠りが良くなった」と絶賛したこともあって、現在店頭では品薄状態になっていますね。

厚生労働省が実施した「平成30年国民栄養・健康調査」の結果によると、ここ1ヶ月間、睡眠で休養が十分にとれていない者の割合は 21.7%であり、平成 21 年からの推移でみると、有意に増加しているとのことです。30代~50代に限れば3割を超えているので、働き盛りの子供世代の約3人に1人はよく眠れていないのですね。

眠りの質が良くないと疲れもとれにくいですし、精神的にも些細なことでイライラしがちになります。元気な時なら受け流せるのに、疲れていると親のちょっとした言動にカチンときてしまいますよね。自分に余裕がないと他人に優しくはできませんし、このコロナ禍に免疫力をアップさせるためにも質の良い睡眠をとりたいものです。

不眠
心の悩みで眠れないとき

不眠の原因は主に生活リズムの乱れやブルーライトの影響、アルコールやカフェインの過剰摂取、運動不足や心の悩みなどがあります。

最近眠りが浅いな、寝つきが悪いなと感じていて、ある程度原因が特定できるようであれば対応しやすいと思いますが、その中で一番厄介なのが心理的要因、つまり心の悩みかもしれません。
心の悩みは日中忙しく動いていると気が紛れて忘れていられることもありますが、寝る前にまた思い出すことが多いでしょう。そんなときに「眠れなくなるから考えるのをやめよう」と自分に言い聞かせてもかえって頭の中が悩みに占領されてしまいます。

もし、不眠の原因の一つに心配や悩み事があるのであれば、寝る前に今感じていることを書き出してみることをおすすめします。
今日を振り返ってそのことについて何を考えどんな気持ちであったか、それに加えて、その悩みに対してもし今日対応できたことや、明日やってみたいことが思いつけば紙に書き、「今日はここまで。また明日」と自分に伝え、その紙を破って捨ててから寝る準備をしてみてください。

眠れない時書き出してみる

それでも眠れないときに試してほしいこと

良質な睡眠確保のため、色々と手を打ってはみたけれど、それでもなかなか寝付けないというときもあると思います。

そういうときは、無理に「早く寝なくては」と思わずに「そのうちいつかは眠る」と自分に語りかけて深呼吸を繰り返し、身体の力を抜いてみてください。
頭は起きているけど、身体をいたわって休めてあげているイメージを持つと眠気を呼びやすいようです。

また、タオルやぬいぐるみ、抱き枕など柔らかくてさわり心地がいいものを抱きしめて添い寝するのも眠りやすくなるそうです。心理療法でも「ぬいぐるみセラピー」と呼ばれるものがあり、触感が快適なものを抱きしめると安心感が得られ癒し効果があるので、どうしても寝付けないときは試してみるのもよいと思います。

不眠 心理療法 ぬいぐるみセラピー

それでも快適な睡眠が2週間以上とれず、日中の生活に支障があるようならば睡眠外来がある専門の病院を受診することをおすすめします。
まだ暑い日が続き寝苦しい夜もあると思いますが、お互い元気にこの夏を乗り切りたいものですね。


プロフィール

氏 名  佐藤 栄子
大手不動産会社で約20年、主に秘書として勤務。社員のヘルスケアも担当したことがきっかけで心理学を学ぶ。義父の介護手伝いのため会社を退職し、退職後は心理カウンセラーとして活動。電話・メール、対面などのカウンセリング、心理テスト作成、コラムの執筆を行っている。
一般社団法人 全国心理業連合会 上級プロフェッショナル心理カウンセラー認定試験 合格


「親子ネクト〜離れて暮らす親が、ふと心配になったら〜」は、離れて暮らす親を心配されているご家族向けに、親に関する様々なお役立ち情報を発信しているブログサイトです。
タイトルの「親子ネクト」は親とつながる(コネクト)をイメージしております。

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