コロナフレイルを防ぐ【親の生活】

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コロナフレイルを防ぐ

新型コロナウィルス感染症の拡大により、感染防止のため不要不急の外出自粛などを強いられた結果、自粛生活が長期に渡り、高齢者への健康面への悪影響が懸念されています。外出を控えることにより歩行機会が失われ、筋肉の量や質の低下を招く大きな原因となります。
フレイルとはFrailty(虚弱)のことで、健康な状態から介護が必要な状態の中間を指します。
コロナウィルスの蔓延によりもたらされた生活不活性化を引き金としておこるフレイルは、コロナフレイルと呼ばれて社会問題となっています。

フレイルチェックの参加者を対象に、令和2年におけるコロナ流行前後での比較では、 約半分以上の高齢者において、筋肉量減少(特に体幹部は約8%減少)、ふくらはぎ周囲長低下、握力低下、滑舌低下等が認められた。また、このコロナ禍でも社会参加や人とのつながりが少なくなっていない高齢者群では握力等の身体機能低下が認められず、一方で、社会性の低下した群ほど機能低下が顕著であった。

(引用:トピックス2高齢者の自粛生活長期化による健康面への影響東京大学高齢社会総合研究機構の飯島勝矢機構長・
未来ビジョン研究センター教授の研究結果より)

各国の60歳以上の人に、新型コロナウイルス感染症の拡大により、生活にどのような影響があったか尋ねた結果の日本をみると「旅行や買い物などで外出することが減った」と回答した割合は68.0%、「友人・知人や近所付き合いが減った」は55.3%、「別居している家族と会う機会が減った」は47.3%と高い割合となっており、コロナ禍で、外出や接触を伴う人付き合いが減っている傾向がみられます。

■新型コロナウイルス感染症拡大による外出等への影響(複数回答)

参照 令和2年度 高齢化の状況及び高齢社会対策の実施状況(内閣府

行動自粛によって、人との交流も少なくなり、結果刺激のない生活を送ることで、高齢者の体力や気力までもが低下し、免疫力の低下にもつながります。

感染予防のため外出自粛は必要ですが、心身共に健康に暮らすためには、コロナフレイルの予防が非常に大切です。バランスのとれた栄養、適度な運動、充分な睡眠などももちろん、「人とのつながり」は特に重要です。

誰かと話しをすることは、ストレスの解消になると同時に、話す内容を頭の中で整理することで認知機能の衰えの防止にもつながります。電話やオンラインで話しをしたり、話すのが苦手という方は手紙を書いてみるのもいいですね。
予防をしてコロナに感染しなくても、心が健康でなければ意味がありません。
生活の改善を行うことで、コロナフレイルからの脱却は可能です。
忙しい日々の中で、自分の生活でいっぱいいっぱいだったりしてしまいますが、離れていても心は近くに感じられるように・・・。
コロナが収束した時に、元気な姿で会えるように、周りのサポートは大切ですね。

高齢者オンライン


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