②やめてと伝える【親と繋がる】

連載コラム

親には⾔いづらい「やめて」の伝え⽅

親との関係が良好で、普段から家族ぐるみで会う機会が多かったり、会えなくてもよく連絡をとりあえている場合、⼦供としては親の様⼦がよくわかるというメリットがある反⾯、⾃分たちの価値観に合わない「好意の押し付け」を感じて困ってしまうときはないでしょうか。
それを指摘したくても、親が⾃分のことや⼦供(=孫)が可愛くて⼤事と思ってくれているのがわかっている分、はっきりとは⾔いづらいものですよね。
⼦供世代が⼾惑いを感じる「親の気遣い、優しさ」にはどんなものがあるでしょうか。

高齢者 親 話し合い


⼤量の⼿作り料理を⼿⼟産に持たせる
⼦供のころ好きだった料理を覚えていて、実家に⾏くたびに⼤量に作ってくれていて「持って帰って家でも⾷べて」とお⼟産を持たせてくれる⺟親。⾃分は今でも好きだったとしても、⾷べきれない量であったり他の家族があまり好きではなければ捨ててしまうことになります。とはいえ捨てるのは気が引けるし、かといって「いらない」とも⾔いづらくモヤモヤしてしまいます。

孫に⾃分好みのおもちゃや洋服を買ってくる
「⼥の⼦はお姫様が好き」などといった⼀般的なイメージで、そのようなキャラクターがついた服を⼦供(=孫)にプレゼントしてくれたり、家でも体を動かしたほうがいいからと、広い場所が必要な滑り台などを買ってくれるものの、本⼈があまり気に⼊らなかったり、⾃分の家に置くスペースがなくて使えないというケース。親がすでに購⼊してしまっているので「これはちょっと…」とは⾔いづらいものです。

⾷習慣に意⾒をする
戦前の教育のせいか、親世代は「たくさん⾷べる=健康、いいこと」と思っている⽅が多いようです。そのため「これしか⾷べないなんて病気になるよ」とあれこれ⾷べるようすすめてくるので、実家に⾏くといつも無理してたくさん⾷べてしまうことも。また「早く離乳⾷を⾷べさせたほうがいい」などと、孫の⾷事内容にもアドバイスをくれたりしますが、現在の⾷育指導と違う⾯もあるので、すべて聞き⼊れるのは難しかったりします。

孫を預りたがり、好き放題させてしまう
忙しいときに親が⼦供を預かってくれると安⼼な⾯もありますが、親が孫可愛さのあまり、⾃分たちが普段⾷べさせないようにしているお菓⼦を存分に与えてしまったり、夜遅くまでテレビを⾒せたりゲームをさせたりして、⼦供の⽣活リズムを狂わせてしまうことがあります。
⼦供は好き放題できるので、「またおじいちゃんおばあちゃんのお家に⾏きたい」と⾔うし、それを聞いて喜んでいる親を⾒ていると、なかなかダメとは⾔えないでしょう。

親が過度に干渉


親の気持ちに配慮した断り⽅とは
⼦供世代の本⾳として「そこまでしなくても」「それはやめてほしいのだけれど」と感じたとしても、親が⼀⽣懸命⽤意してくれたり、気にかけてくれている思いはとても伝わってくるだけに「NO」とは切り出しづらいものです。
しかし、ずっと我慢していてはストレスもたまります。実は親世代のほうも、喜んでもらえていると思ってなにかと無理をしているかもしれません。それなら本当に思っていることを伝えたほうが、お互いのためにいい結果になるでしょう。とはいえ、親の気を悪くするのは極⼒避けたいところです。ではどんな伝え⽅があるでしょうか。

⼦供(孫)に直接⾔わせる
⼦供は正直です。ストレートに「これ嫌い」「〇〇がいい」と明確な拒否反応をしても、それが可愛い孫本⼈であれば⾓がたたないでしょう。⾷べ物にしても洋服やおもちゃにしても、親は喜んでほしくて作ってくれたり買ってくれたりするのですから、「本当はこういうものがいい」という希望がはっきりしているなら、孫に⾔わせるのが納得してもらいやすいです。

体調の変化や新しい健康法を試していることを告げる
基本的に親世代は健康に関する話題には関⼼があります。⾃⾝の健康診断の結果などを伝えつつ、例えば「⾎糖値が⾼くなってきているから炭⽔化物を控えめにするよう指導された」などと話して、以前とは⾷⽣活含む⽣活習慣が変わったことを伝えましょう。ついでに親の健康状態や健診を受けているかなども確認できるといいですね。

記事や書籍を⾒せて、世の中の変化を教える
育児や⾷に関する栄養学などの分野では、様々な研究結果を経て、以前の常識と違った内容が推奨されていることが多々あります。そのような新聞記事や書籍を親に⾒せて説明してあげて、新しい知識に上書きしていきましょう。時代に取り残されてしまう不安を持つ親世代にとっても役に⽴つ情報になります。

他⼈(学校)のせいにする
「⼦供が園で⾍⻭ゼロ記録を伸ばすように頑張っているから、夜お菓⼦を⾷べさせないで」「⼩学校で読書ノートを書くよう指導されているので、ゲームではなく本を読ませてあげて」など、⾃分が否定しているのではないが、園や学校がそう⾔ってくるので…という⽴ち位置で、孫に対する親の⽢やかしをセーブすると、親は⾃分の好意を否定されたり責められたと感じることはなくなるでしょう。夜更かしを避けるために、嘘でも「次の⽇に絶対寝坊できない予定がある」などと事前に告げておくのもいいと思います。

子供から言わせる

「気にかけてくれてありがとう」という感謝とともに、「でもこうしてくれたらなおうれしい」とリクエストを出すようにすると、親世代も⾃分の思いを否定されたと感じずに受け⼊れてくれるでしょう。


プロフィール

氏 名  佐藤 栄子
大手不動産会社で約20年、主に秘書として勤務。社員のヘルスケアも担当したことがきっかけで心理学を学ぶ。義父の介護手伝いのため会社を退職し、退職後は心理カウンセラーとして活動。電話・メール、対面などのカウンセリング、心理テスト作成、コラムの執筆を行っている。
一般社団法人 全国心理業連合会 上級プロフェッショナル心理カウンセラー認定試験 合格


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