買い物難民を救え【親の生活】

生活のコト

あなたの親は「買い物難民」?

少子高齢化によって、実は増えている「買い物難民」

「少子高齢化によって町の活気と賑わいが消えた」。
「大型スーパーの参入でシャッター商店街が増加、小売店も続々閉店に」。

こういった事実を背景に、日々の食品や生活必需品などを買い求めるのが困難になった人が各地で増加しています。ニュースでも「買い物難民」という言葉で紹介され、解決すべき社会の問題としてクローズアップされるようになりました。
ちなみに「買い物難民」の問題は、買い物の利便性という側面だけでなく、健康面にも影響を与えています。というのも、野菜や果物、魚、肉などの鮮度が重要な食材を、日々の買い物で手に入れにくい高齢者は、どうしてもお弁当やレトルト食品に頼りがちに。その結果、食生活が乱れ、さまざまな体の不調を引き起こすことが指摘されているからです。
もし、離れて暮らすご両親がいるのであれば、帰省した際に台所や冷蔵庫をチェックしてみてください。保存の効くものやレトルト食品が目に付くようでしたら、知らないうちに「買い物難民」となっているのかもしれません。
さて、少し広い目で見ていけば、電子マネーでの決済、セルフレジによる時短、デリバリーやネットショッピングなど、買い物自体は便利に進化しているといえそうです。しかし、それは都市部限定だったり、ITに慣れた若い世代のみが恩恵を受ける利便性にすぎません。やはり、個人商店の集まる小さな町や最寄りのスーパーまで電車やバスで移動しなければならない田舎町においては、買い物はひとつのストレスとして高齢者の日常を苦しめています。

この記事では、そんな「買い物難民」をフォローするサービスについてご紹介します。

買い物難民イメージ

買い物をする楽しさを実感 日々のストレス発散にも!

~移動式スーパーの利用~

さまざまな食材や日用品を積み込んだトラックが指定の場所を周回する移動式のスーパーは、品数は少ないものの、お店まで足を運ばずとも最低限の食材が揃うことがメリットです。
移動が困難な高齢者が比較的多いエリアを専門的に周回するもの。買い物とあわせて健康管理につながる体操や栄養面でのアドバイスも行うものなど、さまざまなサービス提供者が存在しています。また、食材や調味料などのリクエストを受け付けてくれて、次回の周回時に持ってきてくれる場合もあります。
移動式スーパーの利用者の多くが、商品を手にとりながら買い物ができる楽しさがあるといいます。移動式スーパーが来ている場所まで歩けば、わずかであれ運動不足の解消に。スタッフや顔見知りのご近所さんとのおしゃべりはストレス発散に。必要なものを買いそろえると同時に気分転換もできるのが移動式スーパーの魅力なのです。

いざというときの見守りも担ってくれる頼もしい存在
移動式スーパーが、高齢者の見守り的な役割を果たすケースも少なからずあります。ある事例では、毎日のように来てくれていた顔見知りのご婦人が、しばらく顔を見せない。それを不審に思ったスタッフが地域包括センターに通報しました。センターの職員が自宅に向かったところ、実は体調不良で一歩も動けず困っていたとところに遭遇、大事になるのを未然に防ぐことができたそうです。

見守りスーパー高齢者イメージ

重たい荷物も楽々!必要なものを必要な時に

~宅配サービスの利用~

お店に行かなくても、インターネットや電話で注文した商品を自宅まで届けてくれる宅配サービスは、その利便性から多くの高齢者が利用中です。インターネットやチラシをみながら、欲しい商品と個数を選択。必要なものを欲しい時に欲しいだけ買えるスタイルは、生活を各段に便利にしてくれるでしょう。また、高齢者の暮らしにあわせて、食料品類は小分けにされていたり、料理の手間がはぶけるように下処理やカットが済んでいるものもあります。子育てはすでに終わり夫婦だけの最小限の食事で済ませたい。そんなニーズにもしっかり応えてくれるでしょう。
お米やトイレットペーパーなどの重くてかさばるものも宅配ならラクラクです。一定の年齢以上に達していれば、配達手数料が割引や無料になるなど、サービス提供者ごとに特長があるので、ライフスタイルにあったものを選ぶと良いでしょう。


離れていても支援はできる!
定期便の利用で両親の買い物の負担を軽減!

一週間に一度、あるいは2カ月に一度など、決まった周期で洗剤や飲料などを届ける定期便を利用すれば、買い忘れの心配もありません。ちなみに定期便は、子世帯が離れて暮らす両親のために利用することも増えています。購入は子世帯ですが、届け先を両親の住まいにする設定にしておけば、買い物をバックアップすることができるからです。また、冬はお鍋のセット、夏は涼しさを感じるグルメなど、四季を楽しんでもらうことも定期便の上手な活用術のひとつ。例えば帰省する前に、いっしょに食べるごちそうなどを手配しておけば、帰省時の食事の準備で両親に負担をかけることもありませんね。

食糧定期便イメージ

意外と負担になっている食事の準備を省略

~宅配弁当の利用~

「買い物難民」というほどでもなく、単純に毎日の食事の準備に手間取るのがストレスとなっているのであれば、調理済みの食事やお弁当を自宅に届けるサービスを利用してもいいでしょう。カロリーや塩分、栄養バランスなどについても栄養士監修のもと、十分な配慮がされているので安心して取り入れることができそうです。もちろん、栄養価だけでなく、旬の食材を取り入れたメニューなど、毎日食べても飽きない工夫もされています。夫婦だけの生活だとついつい事務的になってしまう食事も楽しいひと時となるでしょう。

シニア向け宅配弁当イメージ


<親子ネクトーク〜ご両親にお伝えください〜>

「買い物難民」については、もう何年も前から問題視されています。その解消に向けて、行政や地域団体、民間企業もさまざまな方法やサービスの提供に乗り出しています。あとはそれらをどう活用してくかなのですが、高齢になった両親だけでは情報収集をしたり何を利用すればよいかの判断もつきにくいと思います。まずは子世帯が両親の生活状況を把握し、最適なサービスの利用について話してみるといいでしょう。

買い物が楽しくなる「移動式スーパー」を積極的に利用しよう!
●宅配サービスなら、「重たい荷物も楽々」。いつでも頼めて便利。
●健康が気になるなら、宅配弁当の利用で食事の問題を解消!


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