孫に甘くなる親の思い【親と繋がる】

連載コラム

帰省時の孫に対する甘い対応

2023年もあとわずかになりました。皆様にとって今年はどんな年でしたでしょうか。久しぶりに移動制限のない年末年始のお休み期間を迎え、ご実家に帰省予定の方も多くいらっしゃると思います。

帰省時期によく伺うご相談の一つに、「自分の親が孫をとても甘やかすことへの対応」があります。自分が子供のころは、虫歯になるからと親がチョコレートを食べさせてくれなかったのに、孫には与え放題になっているとか、自分はテレビを観る時間を制限されていたのに孫には見たいだけテレビや動画を観せて、その結果夜更かしして朝起きられなくなり、生活のリズムが狂ってしまうとか、個々気になるポイントは色々あるようです。
いずれにしても親が自分の子供をかわいがってくれるのはありがたく思う反面、帰省後普段の生活に戻すのが大変だから困るな…と感じるのは皆様に共通したお悩みです。

 おそらく「自分はやらせてもらえなくて我慢したのに、なぜ孫にはやらせていいのか」という、軽い驚きとともにちょっと悔しいような、自分の我慢がムダに感じるような、「親のダブルスタンダード」に納得できない気持ちが背景にあるのでしょうね。

孫に甘い 祖母

自分はやりたくてもできなかったという思い

親世代からすると、孫の存在は無条件に可愛い、しかも育てる責任はない(孫は来て良し、帰って良しとよく言われますよね)ので、孫が喜ぶことならなんでもオーケーしてあげたくなるのは無理もありません。

また、皆様のお話を伺っていて、実は親世代がやりたくてもやれなかったこと、やってはいけないと思いこんでいたことを、孫にさせることで叶えている思いもあるように感じます。

親世代はなんといっても「我慢が美徳」「個人の思いを抑えて集団の和を重んじる」「他人様に指をさされないように生きる」ことが良しとされてきた世代です。自分自身は今もその教えが抜けず、やりたいことを自由に実行するのには気後れや抵抗を感じるものの、代わりに孫に好き放題させることで、我慢していた過去の自分を癒しているのかもしれません。

孫に甘い 祖母 祖父

見過ごすこともあっていい

その面から考えると、普段離れていてたまにしか会えない孫ですから「実家にいるときだけの治外法権(もちろん程度にもよりますが)」としてあまり目くじらたてず、親の甘い言動を見守ってあげてもいいのではないかと思います。孫の喜ぶ顔を見て、親が幸せに感じるのならそれも親孝行の一つです。

自分にも甘くしてほしかったというモヤモヤは残るかもしれませんが、その当時の親は「きちんと子供を育てなければ」というプレッシャーが強くて、親自身も余裕がなく自分にも子供にも厳しくなっていたのだと考えてあげてください。

冬、特に年末年始は高齢者が孤独感を感じやすい時期なのだそうです。もし直接会うことができなくても、親に電話したりオンラインの画面などを通じて会話したりと、なるべく交流する機会を持っていただけたらと思います。

祖母 オンライン


プロフィール

氏 名  佐藤 栄子
大手不動産会社で約20年、主に秘書として勤務。社員のヘルスケアも担当したことがきっかけで心理学を学ぶ。義父の介護手伝いのため会社を退職し、退職後は心理カウンセラーとして活動。電話・メール、対面などのカウンセリング、心理テスト作成、コラムの執筆を行っている。
一般社団法人 全国心理業連合会 上級プロフェッショナル心理カウンセラー認定試験 合格


「親子ネクト〜離れて暮らす親が、ふと心配になったら〜」は、離れて暮らす親を心配されているご家族向けに、親に関する様々なお役立ち情報を発信しているブログサイトです。
タイトルの「親子ネクト」は親とつながる(コネクト)をイメージしております。

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