天気が心に与える影響【親と繋がる】

連載コラム

ジメジメしたお天気が影響する「気象病

ゴールデンウイーク後半の5月4日、沖縄で梅雨入りが発表されました。今年は各地平年並みの梅雨入りですが、高気圧の影響で早めの梅雨明けになるようですね。

梅雨前線などによる気圧変動や気候が引き起こす心身の不調を「気象病」と呼ぶそうです。頭痛やめまい、だるさなどを感じたり、不眠、気持ちが落ち込むなどの症状が出るようですが、そういわれれば最近私の周りにも頭痛がひどくなってきたという方が何名かいらっしゃいます。
雨や曇りの日が多く、「幸福を感じるホルモン」といわれるセロトニン分泌を促す太陽光を浴びることができないのも一因かもしれません。

気象病

予定変更に対応できずイラつく親世代

お天気が悪いと、布団干しや庭の手入れなど戸外の予定を変更せざるを得なくなりますよね。子供世代であれば天気予報を調べて「晴れ間が出る〇日に変えよう」と臨機応変に対応できますが、親世代には急な予定変更がストレスになることがあります。予定をこなすための準備作業に時間がかかるようになっているので、また一からやり直さなくてはならなくなったり、一度思い込んだ事項を頭の中で上書きすることが柔軟にできづらくなっているからです。

思うように物事が進まない現状にイライラしている親世代にたまたま電話してしまって八つ当たりされ、ケンカに発展したという話もこの時期よく聞きます。

悪天候にイライラする高齢者

子供世代も心が疲れる時期

仕事に育児に家事に忙しい子供世代はちょうど更年期にもさしかかる年齢です。ただでさえ心身の不調が出やすい時期なうえに、新年度を迎えて環境が変わり、いつも以上に忙しく過ごされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

五月病に加え、最近は「六月病」も多いと聞きます。ゴールデンウイークにお休みがとれて一息ついたのに、それが明けると六月は祝日休みがないのでさらに頑張りが必要となり、気力が途切れがちになるからだそうです。

加えてぐずついた天気では外出じたいも億劫になりますので、この季節は子供世代も疲れがたまりやすいのかもしれませんね。

6月病

疲れたら親世代とのコミュニケーションも一休み

なにかと親世代に頼りにされていて、「自分が面倒みなくては!」と日々親のことを気にしている優しい子供世代の方も、この時期どうも調子が良くないな…と思ったら無理せず、まずは自分のケアを優先してあげてください。自分が元気でなければ、親と接することが辛く感じるときもあるでしょう。

もし頭痛やめまいなどを感じているようなら、耳のマッサージやホットタオルで耳や耳の後ろあたりをあたためてみてください。気圧の変化は耳の内耳が感じて体内のバランスを調整しますが、内耳の血流が悪いとうまく機能せず頭痛やめまいの原因になるので、耳をもんだりあたためたりすると血の巡りが良くなり、症状が軽減されるそうです。そしていつもより睡眠時間を多くとって、心身ともに休息をご自身に与えてください。

十分な休息

暦の上では立夏が過ぎ、気持ちの良い初夏の季節ではありますが、まだ不安定なお天気が続きますね。お日様を待ちわびながら、皆様が雨の日も心穏やかに楽しく過ごせますように!


プロフィール

氏 名  佐藤 栄子
大手不動産会社で約20年、主に秘書として勤務。社員のヘルスケアも担当したことがきっかけで心理学を学ぶ。義父の介護手伝いのため会社を退職し、退職後は心理カウンセラーとして活動。電話・メール、対面などのカウンセリング、心理テスト作成、コラムの執筆を行っている。
一般社団法人 全国心理業連合会 上級プロフェッショナル心理カウンセラー認定試験 合格


「親子ネクト〜離れて暮らす親が、ふと心配になったら〜」は、離れて暮らす親を心配されているご家族向けに、親に関する様々なお役立ち情報を発信しているブログサイトです。
タイトルの「親子ネクト」は親とつながる(コネクト)をイメージしております。

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