急増するコロナ関連詐欺を伝える【親の安全】

安全のコト

気をつけて!
新型コロナに便乗した詐欺・悪質商法が自宅にいる高齢者を狙っています。

高齢者を狙った新型コロナに関する詐欺が蔓延中

今、新型コロナの脅威を逆手にとった詐欺行為が高齢者を中心に広がっており、全国の消費生活センターには連日、相談の電話が相次いでいます。実は、こういった非常事態にトラブルが多く発生するのは初めてではありませんでした。2011年の東日本大震災、さらにさかのぼって1995年の阪神・淡路大震災の時にも、詐欺被害が多発。被害が多かったのがリフォーム詐欺の類で、施工後に法外なお金が請求されたケースが相次ぎました。それ以外にも、壊れた家具を買い取るついでに窃盗を働く、寄付を募ってお金をせしめるなど、規模は違えども、地震、台風、水害など、各地で災害が起こるたびに支援の手と同時に犯罪の魔の手も伸びてきます。そうしたものから身を守れれば良いのですが、自宅や地元が被害に見舞われ、たった一晩で暮らしが一変してしまった高齢者であれば、それが支援なのか犯罪なのかの判断がつけずらく、結果的にトラブルに巻き込まれやすくなるのです。

コロナ詐欺イメージ

新型コロナの時代に起きている詐欺行為

代表的なものをご紹介していきましょう。

ケース① なれないスマホに突如飛び込む不審なメッセージ

スマホに「ワクチン接種の優先順位を上げませんか?」のメッセージが届く。

怪しいとは思いつつも、厚生労働省や医療機関の名前が入ったメッセージであれば、なんでも鵜呑みにしてしまうのがシニア世代の傾向。スマホ操作になれていないと、メッセージの送信元を調べることも難しく、ついついメールを返信、個人情報をさらしてしまうことに。

スマホ詐欺イメージ

ケース② 突然変異した振り込め・オレオレ詐欺に注意!

「いまならワクチン接種ができます。接種後に全額キャッシュバックされるので接種手数料を20万円いますぐ振り込んでください。これを逃すと次の方に権利がうつりますお急ぎください!」
「70代以上の方には給付金が出ることになりました。ただし、マイナンバーカードを持ってない人は、振り込み手数料3万円がかかりますがいかがしましょうか?」といった電話があった。

我先に打ちたい。経済的な部分で安心したい。そんな心理に付け込んだ詐欺行為では巧みな話術に乗せられて、銀行の口座番号やマイナンバーカードの情報もペラペラとしゃべってしまったり、お金を振り込んでしまうハメに。

オレオレ詐欺イメージ

ケース③ 子供や孫を助けたい一心で、つい騙されてしまう。

割高だけれど、やむなくマスクなどの必需品をネットで購入。だけどいっこうに届かない。

今でこそ落ち着きましたが、コロナの脅威が徐々に広がりだした2020年の春ごろは、品薄続きのマスクや消毒液などをインターネットサイトで販売するように見せかけ、個人情報やクレジットカードの情報を抜き取る悪質な行為も。この詐欺の被害者の中には、都市部に住んでいる影響で思うようにマスクなどが買えない子供や孫のためにと、不慣れなネット売買をした結果、トラブルに見舞われた高齢者も多かったようです。

ネット詐欺イメージ

あやしいのに、なぜ、詐欺にひっかかってしまうのか?

それには新型コロナゆえの理由もありました。こうした詐欺を防ぐ手立てとして、地域の方との交流や声かけなどが効果的だったわけですが、新型コロナによって外出自粛が強いられることで高齢者はどうしても自宅に引きこもってしまう形に。その結果、誰にも相談ができない無防備な自宅を狙った、悪質な電話やメールといったものが押し寄せる状況になったのです。実際に警察官によるチラシ配りや自宅を訪問しての注意喚起も難しい状況となっており、その隙を突くかのように、事前の電話もなしに警察官や市の職員を名乗る人物が高齢者宅などに現れ、キャッシュカードを盗もうとする「突然訪問型」も相次いでいます。

突然訪問型詐欺イメージ

高齢者ほど「自分はひっかからない」と過信する

こうした新型コロナ特有のものはありつつも、相も変わらず問題視されるのが、被害者側の防犯意識の低さです。内閣府の『「特殊詐欺に関する世論調査」の概要(2017年度)』という資料をひもとくと、「自分が特殊詐欺の被害に遭うと思うか」の質問に対して、「遭わないと思う」「どちらかといえば遭わないと思う」のいずかを回答した人数を合わせると80%を超える結果に。さらに、ここから興味深いのは、同じ世論調査の結果からは、高齢者の多くが、詐欺の実態や手口に対して比較的、理解をしていることもデータでわかっていました。つまり、詐欺の危険性は知りつつも、自分だけは詐欺にあわない・騙されないと思い込んでいるのです。

高齢者詐欺過信イメージ

詐欺から身を守るには

同居あるいは離れて暮らしている。どちらの場合においても、まずは正しい知識といざという時の対策を知っておくことが大事です。

◆ワクチン接種について

・国や市区町村、保健所、指定病院などが、ワクチン接種のために金銭を求めたり、個人情報を電話やメールで聞いてくることはありません。

・役所や保健所、病院・警察の人間は絶対に自宅を訪問しません。

●ワクチン接種を受ける際の費用は「無料」(全額公費)。

●ワクチン接種にあたっては、行政から送られてくる「接種券」を使って受けます。

ワクチン詐欺イメージ

◆高齢者の方に守ってほしいこと

この2つを守るだけでもトラブルを避けられます!

①不審な電話やメールは無視!

差出人を十分に確認、知らない人物・会社からのメールや電話は無視してください。「無視は失礼にあたるから」「よくわからないから確認したい」という理由ですぐに返信や電話をしたりするのは最も危ない行為です。まずはご家族やお知り合いに届いたメールや電話にについて相談を!

 

不審なメールや電話イメージ

②不審だなと思ったらとにかく110番!

警察相談電話 #9110

参考ホームページ:政府広報オンライン

消費者ホットライン:188(いやや!)でも受けつけています。

参考ホームページ:消費者ホットライン

紙に大きな文字で書いておいて目に触れる場所に貼っておきましょう。

110番イメージ

◆離れて暮らす子世帯ができる対策

●まめな連絡を!

電話やメール、方法問わずこまめなコミュニケーションが犯罪防止のキモです。「最近おかしなことはない?」と直接聞いてあげましょう。

家族コミュニケーションイメージ

見守りサポートで安心の暮らしを!

実際にスタッフが訪問するもの、電話でのフォローを行うものなど、実際のスタッフが、ご高齢者の暮らしをサポートするサービスを利用するのもいいでしょう。いざという時に、すぐにかけつけてくれるスタッフがいるだけでも安心につながります。

見守りサポートイメージ


<親子ネクトーク〜ご両親にお伝えください〜>

詐欺の手法は年々巧みになり、対策が打たれればまた別の方法が生まれるなど、まさにいたちごっこです。離れて暮らす両親を悪質な詐欺から守るには、継続的な家族の協力が欠かせません。事が起こる前に、親子で対応を協議しておくことが安心な暮らしの第一歩です。

「不審な電話やメールは無視が基本」。できるだけ関わらないで。
● もしかしたら、あやしい人かも!?近況をできるだけ親子で共有しよう。
●「見守りサポート」など、便利なサービスを使って危険回避を。


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