酵素の力で健康な食生活【親の心と体】

連載コラム

早いものでもう師走、2022年も残すところあと僅かとなりました。
皆様の年末年始のご予定はいかがでしょうか。
旅行に行かれる方、お家で過ごされる方、様々だと思います。
いつもと違う新年の迎え方も、また、良いかも知れませんね。

食物酵素

野菜や魚、発酵食品などに含まれる酵素のことを食物酵素と言います。
本来、人は消化酵素と代謝酵素を自身で作っているのですが、体外から摂取出来るのが食物酵素です。
酵素の働きは、胃で食べ物を消化するだけでなく、免疫反応や身体機能のコントロールもしてくれるそうです。
消化による胃の負担を助け、不要な毒素や老廃物を排出し、体内の酵素や善玉菌を増やしてくれる働きがあるそうです。

酵素胃の負担を助ける
歳を重ねるにつれ、知らないうちに咀嚼力も衰えてきます。
噛む回数や噛む力が弱く、十分に消化されやすい大きさに出来ない事もあります。
そういったときに食物酵素の力を借りて、消化不良を軽減できるのではないでしょうか。

美容にも

また、それらによって肌荒れを防ぎ、美肌効果もあるとの事。
悪い面が見当たらないように思います。
健康な体を維持するには必要不可欠な要素の一つと言えるのではないでしょうか。

酵素を含む、冬が旬の野菜
代表的なものに大根や蕪があります。
冬の大根や蕪は寒さに耐えるために土の中で糖度を上げます。なので甘いんですね。私も大好きです。

大根 かぶ

大根おろし

一番手間いらずで摂取出来るのが大根おろしだと思います。
肉や魚、どんな料理にも合います。

大根おろしを使った料理

○ おろしそば
年越しそばにいかがでしょうか。
大根おろしに山葵、柚子などを入れて。
肉そばに付け足しても美味しいですよ。葱や三つ葉、七味もお忘れなく。

○ おろしハンバーグ
挽肉で作ったハンバーグや豆腐ハンバーグにも合います。
やはり定番の青じそとポン酢しょうゆで。

○ 寒ブリのおろし和え
脂ののった寒ブリ。
カツオのたたきのように塩を振って表面だけを炙り、大根おろしとポン酢、山葵と共に食べるのがもう絶品です。
私もよく冬のコース料理のお造りで献立に書きます。
皮と身の間がとっても脂がのっているので、バーナーでサッと炙ると脂がぶちぶちと音を立てて出てきます。見てるだけでその美味しさが伝わってきます。

○ 鶏の霙煮
鶏肉に小麦粉をまぶして料理酒、砂糖、醤油でコトコト煮て、仕上げに大根おろしを加えて再度温めます。鶏肉に絡んで美味しいですよ。
三つ葉や柚子をあしらって。立派な一品料理になります。

大根おろし

脂っこいものをあっさりと食べるためだけに大根おろしを一緒に食するのではなく、そうすることによって消化を助ける作用がある、とても理にかなった食べ方や料理を先人たちは自然と行っていたんですね。素晴らしいです!見習うとともに、受け継いで次世代の人たちに伝えていかなければ駄目だと思っています。
先人たちの素晴らしい知恵や技術などを、一料理人として、一人の人として。

いろんなことを教えてくれた先輩たち、そして何よりも親に感謝したいと思います。

なかなかこれといった親孝行は出来ませんが、身近な出来る事を惜しまずやっていければと思っております。

皆様もちょっとしたことで親孝行、食生活でサポートすることが手軽に出来るのではないでしょうか。

家族の食卓

今年も最後になりました。
良いお年をお迎えください。
皆様にとって来年も良い年になりますように、心よりお祈り申し上げます。

2022年 師走
料理人 青山 憲正


プロフィール

氏 名  青山 憲正
1965年 京都生まれ京都育ち
京都商業高校卒業後、京料理の世界へ。
宮川町や先斗町の料理屋、京都ホテル(現 京都ホテルオークラ)などで修業を積み、京都宝ヶ池プリンスホテル(現 ザ・プリンス京都宝ヶ池)の和食料理長に就任。京都 西陣 お料理あお山 店主、レストランサントリーメキシコ総料理長、宮川町水簾東京ミッドタウン店料理長、某社会長のパーソナルシェフなどを経て、現在、金谷ホテル観光株式会社調理部部長及び鬼怒川温泉ホテル料理長を兼務する。
実績
秋篠宮ご夫妻、小泉元総理をはじめ各界の方々から一般消費者の方々のお料理
商品開発
生産者と消費者をつなぐ第六次産業ビジネス、電子レンジ特化型商品、糖質制限食、高齢者要介護者向けお食事 他
掲載歴
専門料理 婦人画報 メイプル HANAKO(準グランプリ獲得)京都新聞 他
教育
和食ワールドチャレンジ優勝者排出 フードコーディネータースクール講師 他


「親子ネクト〜離れて暮らす親が、ふと心配になったら〜」は、離れて暮らす親を心配されているご家族向けに、親に関する様々なお役立ち情報を発信しているブログサイトです。
タイトルの「親子ネクト」は親とつながる(コネクト)をイメージしております。

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