65歳以上の一人暮らしが増加傾向
日本は高齢化が進み、65歳以上の人口は3,619万人、総人口に占める高齢化率も28.8%となっています。総人口が減少をしていく中で、高齢化率は上昇を続け、令和18年には33,3%で3人に1人となると推計されています。その中でも気になるのが、65歳以上の一人暮らし、いわゆる“独居老人”が男女共に増加傾向にあるということです。
少子化や核家族化、また「親が住み慣れた町を離れたくない」などの理由により、ひと昔前は当たり前だった3世帯家族は減っていっています。
サザエさん一家のような大家族は、今では少なくなってきているんですね。
■65歳以上の者のいる世帯数
出典「令和2年度 高齢化の状況及び高齢社会対策の実施状況(内閣府)」令和3年3月
疎遠になる近所付き合い
各国の60歳以上の人に、近所の人とはどのような付き合いをしているか尋ねたところ、日本は「外でちょっと立ち話をする程度」(64.7%)とした回答割合が最も高くなっています。「相談ごとがあった時、相談をしたり、相談されたりする」「病気の時に助け合う」と回答する割合が他国と比較して最も低い水準となっており、家族以外の人で、相談しあったり、世話をしあったりする親しい友人がいない割合が最も高い水準となっています。
日本人は昔から、「他人に迷惑をかけない」が美徳とされてきましたが、一人暮らしの高齢者が増えている現代、もしもの時に頼れる人がいないというのはとても心配なことです。
■近所の人とのつきあい方(複数回答)
出典「第9回 高齢者の生活と意識に関する国際比較調査(内閣府政策統括官)」令和3年3月
生きがいを感じる時
高齢者の生きがい(生きていることの喜びや楽しみを実感すること)を感じる時をみると、「子供や孫など家族との団らんの時」が最も多く、「おいしいものを食べているとき」、「テレビを見たり、ラジオを聞いている時」、「趣味に熱中している時」と続いています。
■生きがいを感じる時
出典「第9回 高齢者の生活と意識に関する国際比較調査(内閣府政策統括官)」令和3年3月
しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大により、家族が帰省できなかったり、外に美味しいものを食べにいったりできない、趣味の旅行や買い物などで外出ができないなど、感染防止のための外出自粛の結果、生きがいになっている楽しみまで我慢をしなければならない状況になっています。テレビを見たり、ラジオを聞いたりすることは出来ますが、ずっと家に籠もって一人で見聞きしているのは、体にもあまりよくありませんね。
高齢者が孤独に陥ったり、地域社会から孤立しないように。 社会や家族、人とのつながりが減ってしまわないように。
私たちにできることを模索していきたいと思っています。
「親子ネクト〜離れて暮らす親が、ふと心配になったら〜」は、離れて暮らす親を心配されているご家族向けに、親に関する様々なお役立ち情報を発信しているブログサイトです。
タイトルの「親子ネクト」は親とつながる(コネクト)をイメージしております。
コメント