増えている「買い物難民」「買い物弱者」
日本の高齢者人口の割合は、世界でトップと言われる程の高齢化社会。
高齢者の単身世帯も増加しています。
そんな中、地元小売店の廃業、商店街の衰退などによって、食料品の購入に不便を感じている方も増えており、「買い物難民」「買い物弱者」などという言葉も耳にするようになりました。
買い物には自動車での移動が必要な郊外でも、公共交通機関が廃止されてしまったり、高齢者の免許証返納などによって、お店に行く手段がない、などの問題も出てきています。
そんな中、行政でも様々な支援を行っています。
90%以上の市町村で、対策を実施しているようですが、まだまだ課題点も多いようです。
買い物は、生活にとってかかせないものです。
民間事業者も支援に乗り出しているようなので、このような支援の輪がどんどん広がってくれることを期待しています。
■対策が必要な市町村における民間事業者の参入と市町村による対策の実施状況について
■行政による対策の実施状況
出典「食料品アクセス問題」全国市町村アンケート調査(農林水産省) 令和3年3月
ネットショッピングを利用する高齢者が急増
こうした中、最近ではネットショッピングを利用される高齢者の数も増加しています。
10年間で2.6倍も上昇しており、これも時代背景でしょうか。
シニアでも使いやすい、操作性がシンプルなスマートフォンの普及も、ネット利用の後押しをしているのかもしれませんね。
購入した内容を見てみると、「旅行関係費」が25.1%と最も高く、次いで「食料」が15.7%。
非高齢者世帯と構成比を比較すると、「医薬品・健康食品」が高くなっているのも目立ちます。
■高齢者世帯におけるネットショッピングの割合の推移
■ネットショッピングで購入した項目別支出金額の構成比
資料:「家庭消費状況調査」
出典 統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで- 高齢者の家計(総務省統計局) 平成30年9月
「偽サイト」には要注意
便利になったネットショッピングですが、その裏で、消費者被害に関する相談が全国の消費生活センターに多く寄せられています。
最近では、ぱっと見では分からない、本物そっくりの「偽サイト」もあるため、利用には注意が必要です。
上手に活用すれば、とても便利で生活スタイルも向上するインターネット。
ご高齢者でもうまく活用していけるようになるといいですよね。
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