レクリエーションで生活改善【親の心と体】

心と体のコト

『パタカラ体操』で誤嚥防止

デイサービスや老人ホームなどの施設では、リフレッシュや機能訓練を含めたレクリエーションが頻繁に行われています。その中で人気のある、自宅で簡単にできるレクリエーションを、親御さんの日常の生活に取り入れるよう勧めてはいかがでしょう。
お年寄りで誤嚥から誤嚥性肺炎になるケースが後を絶ちませんが、まずお勧めは、誤嚥予防の「パタカラ体操」。口・舌の筋肉を使い、食べたり飲み込んだりする機能を鍛える代表的な体操です。

やり方は以下の通りです。
「パ」口唇を閉じて ②「タ」口蓋に舌先を付ける ③「カ」口蓋の奥に舌の付け根付近をつける ④「ラ」巻き舌にして口蓋に押し当てる

パタカラ体操

創作活動で認知症予防

料理や絵画、手芸、折り紙、工作などの創作活動を生活習慣に取り入れてみましょう。シニア男性向けの料理教室が市民講座で設けられている自治体もあります。シニア女性にはフラワーアレンジメントなどが好評です。手先を動かすことで、自然と脳を刺激でき、認知能力低下の予防になるのです。こうした創作活動は、デイサービスをはじめとして多くの介護施設で採用されています。

高齢者 手先を動かす

合唱や合奏などの音楽活動でリフレッシュ

リフレッシュ型のレクリエーションには歌や音楽活動が最適。ストレス解消にもってこいです。老人ホームなどでは、人間関係の悩みや、自宅から離れていることに対する不安感や緊張感などを解消し、ストレスの軽減に繫がるそうです。地域の合唱団や音楽隊に参加して周囲とつながることで、日常生活にプラス効果は絶大です。

シニア 合唱

二つのトレーニングでロコモ対策

「立つ」「歩く」といった機能(移動機能)が低下している状態のことをロコモ(ロコモティブシンドローム)といいます。運動器は骨・関節・筋肉・神経などで成り立っていますが、これらの組織の障害によって立ったり歩いたりするための身体能力(移動機能)が低下した状態が、ロコモなのです。ロコモが進行すると、将来、介護が必要になるリスクが高くなります。要支援、要介護になる原因のトップは、転倒、骨折や関節の病気など運動器の故障です。
そこで、ロコモ対策のロコトレとして2つの運動、「片脚立ち」と「スクワット」を紹介します。

まずはバランス能力をつける「片脚立ち」。左右とも1分間で1セット、1日3セット行います。床につかない程度に片脚を上げます。姿勢はまっすぐに。転倒しないようにつかまるものがある所で行いましょう。支えが必要な人は机に手や指をついて行っても構いません。

片足立ち

次に下肢筋力をつける「スクワット」。5~6回で1セット、1日3セット行います。①足を肩幅に広げて立ちます。②お尻を後ろに引くように、2~3秒間かけてゆっくりと膝を曲げ、ゆっくり元に戻ります。③また、以上のようなスクワットができない方は、イスに腰かけ、机に手をついて立ち座りの動作を繰り返します。机に手をつかずにできる場合はかざして行います。

スクワットを行う際の注意点は、以下の通りです。
・動作中は息を止めないようにします。
・膝がつま先より前に出ないように注意します。
・膝の曲がりは90度を大きく超えないようにします。
・支えが必要な人は十分注意して、机に手をついて行います。
・楽にできる人は回数やセット数を増やして行っても構いません。

スクワット



<親子ネクトーク〜ご両親にお伝えください〜>

デイサービスや老人ホームではゲーム体操が盛んに行われています。皆で楽しみながら体を動かして、健康維持につなげています。
デイサービス体操の基本は「椅子に座ってできる体操」となります。座ってできる体操が簡単に取り組める方々には「立ってできる体操」や「道具を活用した体操」に難易度を上げていきます。体操に遊びの要素を取り入れたり、音楽に合わせて体を動かしたり、ボールやタオルを活用したり、ゲーム性を取り入れてチーム対抗戦にしたり…。そうしたデイサービスのゲーム体操を利用するとよいでしょう。


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