地域活動やボランティア活動への参加
周りとつながるには地域活動やボランティア活動がおすすめです。年齢層を制限していないことがほとんどであるため、同世代以外の幅広い世代の人ともつながりをもてます。
内閣府の高齢社会白書によれば、現在、何らかの社会的な貢献活動に参加しているとの回答の合計は約3割となっています。参加している活動は「自治会、町内会などの自治組織の活動」(18.9%)、「趣味やスポーツを通じたボランティア・社会奉仕などの活動」(11.0%)が多いようです。活動をしていてよかったことを尋ねたところ、全体では「新しい友人を得ることができた」(56.8%)や「地域に安心して生活するためのつながりができた」(50.6%)が5割台で高い。このような集計結果が出ています。
こんなメリット ベスト3
地域活動やボランティア活動に参加する利点は先にも述べたように、新しい友人・交流が一番ですが、ほかの利点も二つ。一つは「生きがい」です。総務省の調査によると、ボランティア活動するシニアのうち67.7%が参加理由を自分自身の生きがいと考えています。
もう一つは心の健康を保てる点です。社会的に引退したシニアは予定を立て、意識して活動をしないと、家に引きこもりがちになり、社会との関係も薄まってしまいます。そして、他者との交流がなくなると、認知機能の低下など心身に悪影響が起きてしまいます。社会と関わりを持てることで、いつまでも若々しく心と体の健康を保つことができるのです。
町おこしボランティア
では、どんな活動があるのか見ていきましょう。一つは町おこしボランティア。自治体のお祭り運営や近隣の公園整備や町内クリーン活動、花壇の整備、地域の自然や歴史的建造物の保全などがあります。また、観光案内のボランティアもあり、地域の魅力を伝える活動もできます。シニアの方でも必要とされる活動はたくさんあります。
環境保全ボランティア
地球温暖化や生態系破壊などの環境問題に取り組む活動です。生態系を守るために外来種や有害鳥獣駆除、植林など。持続可能な社会を目指す中で必要とされるもので、参加者は自然にふれあうことで、心も体もリフレッシュできます。その中には以下のようなゴミ拾いボランティアも含まれます。
・海岸のゴミ拾いボランティア(ビーチクリーン)
・河川のゴミ拾いボランティア
・町のゴミ拾いボランティア
・イベント(スポーツ大会やフェス)のゴミ拾いボランティア
最近ではゴミ拾いとジョギングを組み合わせたプロギングという新しいフィットネスも出てきているようです。
動物愛護ボランティア
動物愛護ボランティアは捨てられたり虐待されている動物や、飼い主から相談され引き取られた動物の世話や里親探しを行います。その多くは非営利で活動をしているため、ボランティアが必要不可欠なのです。
防災・災害ボランティア
防災に関するボランティアでは、火の用心のパトロールや地域の消防とイベントの開催などがあります。
また、東日本大震災などで注目を浴びた災害ボランティア。災害ボランティアは、医師や看護師、福祉の知識や技術が必要な専門職ボランティアとその他の一般ボランティアに分けられます。家屋の片付けやがれきの撤去などの直接的な支援だけではなく、ヘルスケアや子どもの遊び相手など間接的な支援もあります。以下のようなものがあります。
・ペットの世話
・宅配・宅食
・メンタルケア
・災害ボランティアセンターの運営
・引越しの手伝い
子供に関するボランティア
子どもの安心安全のためには、ボランティアの存在が欠かせません。児童館やいじめ相談所、子ども食堂など、虐待や孤独の問題に関する相談を担うボランティアが必要とされています。
炊き出しボランティア
炊き出しボランティアとは、ホームレスや被災者など困窮した状況下にある人に対して、生活を営む上での総合的な支援を行います。
<親子ネクトーク〜ご両親にお伝えください〜>
シニアの方が自分に合ったボランティアを探すには、地域に設けられたボランティアセンターを利用するのが一番です。これは「ボランティアを募集する団体」と「ボランティアをしたい人」を繋げる施設で、全国にあり、大学や社会福祉協議会、NPO法人などが運営しています。
親御さんと一緒に地域ボランティアにスタッフ登録するのもいいでしょう。ボランティアを選ぶ際は、無理なく自分のペースで活動することが長続きの秘訣です。ボランティアセンターには、ボランティアコーディネーターがいて、あなたに合ったボランティアを紹介してくれます。
最後に、ボランティア活動をする際の心得を付記しておきましょう。
●約束やルールは必ず守る
●活動対象者の気持ちを尊重する
「親子ネクト〜離れて暮らす親が、ふと心配になったら〜」は、離れて暮らす親を心配されているご家族向けに、親に関する様々なお役立ち情報を発信しているブログサイトです。タイトルの「親子ネクト」は親とつながる(コネクト)をイメージしております。
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