ご両親世代『8つのライフスタイル分析』を活用し、
親の気持ちに合った親孝行をしませんか?
親孝行したいと思っても、親の気持ちがわからずお困りの方も多いようです。
その理由のひとつが生まれ育った環境の違いにあります。「親世代」は戦後の厳しい時代を生きてこられ、物心に恵まれて育った「子世代」とは価値観の違いがあり、なかなか理解できないことも多いでしょう。
そこで親世代の一人であり、高齢者マーケテイングの専門家である筆者が親の気持ちや生き方別に分析し、より親身になって親孝行できるための提案をしましょう。
筆者は「シニア8つのライフスタイル分析」を行い、ご両親がどのようなタイプかを調べ、よりご両親の生き方にマッチした心遣いをする方法を考えてみました。
その方法はシニアが大切と思う第1位「健康」を横軸に、第2位「お金」を縦軸にとり、ポジショニングマップ(図を参照)を作成し、同じような考え方をもつシニアを8つのグループにまとめ「親世代8つのライフスタイル分析表」を作成しました。
あなたのご両親がどのタイプか、日頃の会話や生き方からわかれば、そのタイプにあったふさわしい心遣いが可能になるというものです。
① プレミアムシニア:資産豊富だが、健康に心配な面も
資産運用や活用などへの関心が高いご両親です。裕福なご両親ですが、活動されないため、運動不足で健康状態が心配なご両親をお持ちの皆さんです。日頃、あまり、運動されないため、朝の散歩を勧めるなど、健康への心遣いを大切にしましょう。
② 行動派シニア:保有資産もあり、ゴルフなど活動的
クルーズ旅行やゴルフなど愛好され、スポーツ施設などを活用されている、元気で活動的なご両親をお持ちの皆さんです。日頃活動されているため、健康への心配はありませんが、高齢になったらあまり無理をせず。運動量少ない、スポーツ吹き矢やグランドゴルフなど、ニュースポーツと呼ばれる運動に変えるなど、いつまでも健康でいて欲しいものです。
③ エンジョイライフシニア:仲間と趣味やグルメを楽しむ
手芸やお茶などの趣味、仲間とのショッピング、グルメなどを楽しむご両親です。専門店や高級百貨店、有名ホテルを利用されるなど、活動的なご両親です。いつまでも、若い気持ちを大切にし、わくわく感やおしゃれに気に使って欲しいものです。
④ 孤立在宅シニア:知的レベルが高いが社会から孤立
現役時代は部長職などで活躍された、知的レベルが高いご両親です。定年後は自宅にいる機会が多く、地域の人との接触も少なく社会から孤立されるご両親が多く、健康が心配です。その対策として地域でのスポーツイベントや仲間との交流会へ積極的に参加されることをお奨めください。人との出会いがシニアライフを楽しくしてくれます。
⑤ アクティブシニア:仕事や社会貢献など、幅広く活躍する
定年退社後も、仕事や社会貢献活動などで活躍される生涯現役派のご両親です。企業の顧問や相談役、専門分野の講師や専門誌・雑誌への執筆などの活動を続けるなど、知的好奇心が高いご両親です。いつまでも活動を続けられるよう、両親のご活躍内容をお聞きになると喜んでお話されるでしょう。それも、元気につながります。
⑥ リーズナブルシニア:お金が心配だが、健康で活動的
保有資産や受給年金額がやや少ないものの、自営業などを続けるなど、健康で活動的な生活を送っておられます。散歩や手軽に参加できる趣味や旅行、イベントに参加され元気な生活を送るご両親です。ご両親にお役に立つお買い得情報などがあれば、ぜひ、教えてあげてください。
⑦ ぎりぎり生活シニア:資産も受給年金も少なく、生活が厳しい
保有資産や年金受給が少なく、厳しい生活を余儀なくされておられる。生活保護など社会保障対策を活用されているご両親です。連絡頻度を増やし、心身の健康状態への心遣いを忘れないようにしましょう。
⑧ 要介護シニア:介護保険で要介護生活
知力・体力が低下し、介護保険を利用し、在宅介護や介護施設を利用されているご両親です。人口の高齢化で、今後も増加し続けるでしょう。要介護生活では入る情報や楽しみも限定されますので、物心両面から、ご両親への心遣いが大切になります。
プロフィール
■氏 名 富田 眞司
名古屋大学卒業後、広告会社やメーカーなどで企画業務を担当、定年後執筆した「A4・1枚究極の企画書」などの企画書本は20冊。韓国語、タイ語などにも翻訳される。
2012年、企画とシニア目線を生かし、日本元気シニア総研設立 代表に就任、現在、最高顧問でシムライフ最高顧問も兼ねる。『シニアビッグビジネスの可能性』など、需要創造テーマの講演や、日経MJ、夕刊フジで連載などの執筆、テレビ出演、全国での講演など多数。
「親子ネクト〜離れて暮らす親が、ふと心配になったら〜」は、離れて暮らす親を心配されているご家族向けに、親に関する様々なお役立ち情報を発信しているブログサイトです。
タイトルの「親子ネクト」は親とつながる(コネクト)をイメージしております。
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